2009年8月8日土曜日

熱気からは隔離された夏

手術した右足の痛みで夜熟睡できないため、午前中は眠たい。
今日も看護学生のシャンプー実習の練習台になって午後は終了。
午後からリハビリがあるというので本を読みながら待機。
理学療法士が呼びにきたのは午後4時。
ゆうべ届くはずと思っていたパジャマがまだ届かないので、病院で借りている入院着とはだける太ももを隠すためのタオルを持ってリハビリセンターに向かう。
「外は暑いですよ」と理学療法士。ずっと快適な温度に管理された病棟の中に居るので、体温調節機能も劣化してると思うけど「ちょっと外に出てみたいです」といってみる。「訓練がおわったらちょっと出てみましょうか」といってくれる。
腿の関節も、膝の関節も昨日よりさらによく曲がるようになってきている。ベッドに寝たまま折れた右足の屈伸運動や横に持ち上げる運動を繰り返す。やはりまだ、腫れや内出血、そして萎縮した筋肉が痛い。
平行手すりに移動して右足のスクワットとかかと上げ、それぞれ20回3セット。かかと上げがきのうよりきつく感じる。
手すりにつかまりながら左足だけを着地させて歩く練習。これは楽で負荷も少ない。10往復を難なくこなす。
松葉杖での歩行練習。リハビリセンターの中を周回。はじめは少し杖が長すぎて杖を前に移動するときに床に引っかかる。杖の長さを調節するロックピンを1段短くしてもらってさらに周回。取扱がだいぶ楽になる。
5週ほど回る。うっすら額に汗が滲む。運動不足のせいもあるが、腕には結構負担がかかる。
駅から会社まで、バス停から自宅まで、それぞれの距離を松葉杖で歩くのは結構負荷がかかる事になるなと想像しながら、本日のリハビリメニューは終了。
リハビリテーション総合実施計画書というシートを見せてもらいながら、リハビリの現状と今後の計画について簡単な説明を受ける。重篤で障害の残るようなレベルではないので記載されている内容は深刻なものではない。
「本人の希望」を記載する欄があり、「なにかありますか?」と聞かれたがどんなことを答えていいかわからず「さあ、特に」と答えたら「『早く自転車に乗りたい』って書いときますね」と笑顔でそのまま書いてくれてサインをくださいというので本人サイン欄に署名して控えをもらった。
「このまま自力で病室まで戻れますか」ときかれたので「はい」と答え礼を言って、リハビリセンターを退出。
時間は午後5時になっていた。外に出てみましょうかという提案は、時間の都合か、忘れられたのか、実施されなかった。
病室までの廊下でたまたま自動ドアの開いた横を通ったときに外の熱気が流れ込んでくるのを感じた。
外に出るのはやめておいたほうがよかったとその熱気を感じて思った。

0 件のコメント: